高齢者の居場所づくり ①目的を作る②気軽に立ち寄れる場所を設置する

お気に入りの喫茶店があります。チェーン店です。窓際の席がいつも空いているので、熱いコーヒーを飲みながら30分ほど雑誌を広げています。

平日の場合、店に入る時間帯は夜になります。先日、仕事が休みで昼間に入る機会がありました。

いつものように窓際の席に座りましたが、しばらく雑誌を読んでからふと顔を上げると、夜とは客層が違うことに気が付きました。夜は比較的ビジネスマンの割合が多いのですが、その時間帯は高齢者の女性が大部分を占めていました。そのほとんどがグループで、おしゃべりに花を咲かせていました。みなさん楽しそうでした。

2019年1月現在、65歳以上の割合は28.2%となっています。人口は約3500万人で、そのうち就労している人は約900万人です。(総務省HPによる)

おおざっぱですが、

日本人が10人いたら3人が65歳以上です。

近所の住人10人を集めたら3人が65歳以上です。

10人のうち3人が年金受給者です。

いくつか表現を変えてみました。どれが一番しっくりくるでしょうか。

人生100年時代とは言うものの、現時点では日本人は男性の健康寿命が約72歳で、寿命は約81歳です。以下の記事にも書きましたが、平均すると9年間は介護を受けたり寝たきりになるということです。

大型の卓上カレンダーを2個並べて使うと快適だった:その1

高齢者の居場所づくり、行政主導の公民館など

定年後は生活費や健康寿命が気になると思いますが、コミュニティも重要な問題です。

高齢者の居場所と聞くと、私は公民館でのグループ活動を思い浮かべます。絵手紙教室や将棋教室、ストレッチの会など様々なグループが活動しています。

ただしどれも何かの目的で結成されており、「今日は天気がいいから、ちよっとお出かけして誰かと話をしたいな」というような場合には向きません。

各自治体のホームページをいくつか覗いてみました。グループ登録をしていなくても高齢者が集まれる施設もたくさんあります。行政側も意図的にコミュニティを作ろうとしているのが見て取れます。

また、夏の暑い時期に「エアコンが効いた涼しい公民館で過ごしませんか」といった呼びかけをしている自治体もあります。それならちょっと一人でも行ってみようかな、そこでちょっと涼みながら置いてある雑誌でも読んでみようかな、と思う人がいるでしょう。

目的を作る、気軽に立ち寄れる場所を作る

一方で、明確な目的がなければそういった場所へ行かないという高齢者もいると思います。知らない他人と話をするのは苦手だと感じる高齢者も多いと思います。

私の職場の先輩が面白いことを話していました。

「人は幹線道路や線路を渡った先まで行くことに抵抗を感じているため、行動範囲が無意識のうちに限られている」

高齢者の場合、足腰が弱まると幹線道路を渡るのは怖いでしょう。遠くまで行く意欲もないかも知れません。

そのため、保健師(保健指導に従事する資格者)や看護師が各地に出向き、高齢者が特に関心を持っている「健康」についての簡単な講座を開いて回ってはどうかと思います。10分ほどの簡単な内容でいいでしょう。

そして講座の後には、お茶を飲みながら他の参加者と会話をする。場所は出来れば誰もが気軽に立ち寄れる敷居のない公園などが良いのですが、そうすると椅子が無いなどの問題があるので、やっぱり公民館等になるのでしょうか。

先ほど上に挙げた私の先輩の話を考慮すると、もしかすると建物内に入るのさえ抵抗を感じる人がいるかもしれません。

また、行政がスーパーと提携して開くのはどうでしょう。スペースがあればスーパーの外にカフェのように椅子を並べ、気軽に立ち寄れるようにします。保健師等が10分程度の講座を開きます。「今日のテーマは熱中症についてです」というように。

スーパーなら買い物という目的があるので、ついでに寄ってみようという気になるかもしれません。そして出来たら講座の後はやはりお茶などが出るといいですね。隣の席の人とお茶を片手に世間話をします。

「今日はいい天気ですね」

「そうですねえ。暖かかったので散歩がてら買い物に来たんです」

お茶をずずず…。

そう言えば近所の薬局で、水やお茶、スポーツドリンクがセルフサービスで飲める薬局があります。長居することもないですし、隣の人と話をすることもないですが、息子はスポーツドリンクを楽しんでいる風があります。

▼病院を受診するときは、病状等を一枚の紙にまとめて医師に渡すと効率的です。

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