電車内や駅構内の広告スペースが空いているのはもったいなく活用できないのか

私が学生の頃、電車内はマンガ雑誌の吊り広告などで溢れていました。今のように広告が無い隙間などありませんでした。満員電車の中で頭上を見上げると必ず広告があり、身動きが取れない時はぼうっと眺めていたものです。

ちなみに月曜日は電車の端から端へ歩いていくと、高確率で週刊少年ジャンプが網棚の上に乗っていました。網棚から取って読みたいマンガを読む、読み終わると再び網棚に戻す。するとまた誰かがそれを手にする。そんな時代でしたね。

1995年の地下鉄サリン事件あたりから、網棚の上に乗せることが躊躇されるようになりました。

何もない広告スペースを活用できないか

そんな週刊漫画全盛期の時代を過ぎ、少しずつですが広告が減ってきました。電車に乗ると隙間が目立ちます。その隙間のスペースはそのままにしておくのは非常にもったいないと思うのです。

以前、駅構内の広告スペースに、ACジャパンの物だったのか、「お、いいな」と思う内容を載せている広告を見ました。それが何だったかも含めて全く覚えていないのですが、

「7時間、眠ればミスが、ちょっと減る」

のような読んだ人に訴えかける内容でした。

この広告による金銭的なメリットは一切ないわけですが、読んでいる人の中で

「最近夜更かしして5時間ぐらいしか眠ってないなあ。仕事中も眠気に襲われることもあるし、契約書でミスしたら取り返しのつかないことになる。よし、今日は7時間眠ろう」

100人に1人ぐらいは考えると思うのです。その人にとってメリットがあるし、会社にとってもメリットがある。極論を言えば日本経済にとってもメリットがあるかも知れません。広告が1カ所ではなく1,000カ所にあり、影響を受ける人が1人ではなく1,000人であったら尚更です。

どんな広告を掲載するのか

「ー嵐のときほど、協力が尊ばれるときはない。うろたえては、この協力がこわされる。だから、揺れることを恐れるよりも、協力がこわされることを恐れたほうがいい― 「道をひらく」松下幸之助」より」

「Windowsキー+Mで、全てのウィンドウを最小化できる」

「Do you have a room for tonight? 今晩、空き室はありますか?(ホテルにて)」

読み継がれる随筆からの抜粋や時短術、英会話など、思いつきでいくつか作ってみました。広告を掲載する鉄道会社にはメリットが無いので、ACジャパンのような団体か国が行う必要があります。(ACジャパンのHP https://www.ad-c.or.jp/)

仮に国が取り組んだ場合、消費税増税分の使い道や少子高齢化対策、労働生産性を上げるための取組みなどを掲載するのでしょうか。