二月の勝者4巻のあらすじと感想:いろいろ煮込む → 16×16=256

二月の勝者4巻を読みました。中学受験の漫画です。

▼3巻のあらすじと感想です。私立中学に進むと学歴以外のものも得られると保護者に勧めています。

二月の勝者3巻のあらすじと感想:手に入れたいのは「学歴」だけですか?

今回気になった黒木の会話は以下の内容です。(表現等は若干変えています)

「高校受験?大っ嫌いです。だって同じ学力の子が並んでいたら、より『先生に好かれる生徒』の方が有利なんですよ。かたや『中学受験』は『本番のテストで点数をクリアさえすれば合格できる』。明確で気持ちいいですね。私は中学受験が大好きです」

都立高校の一般入試でいうと、試験:内申点=7:3です。

内申点は中間・期末試験の成績だけではなく、授業態度によっても左右されます。

私の知り合いは成績がクラスでトップだったのにも関わらず、授業態度が悪く内申点が5点中2点しか貰えなかったそうです。

そうなるといくら成績が良くても、都立高校の上位校を目指すこと自体がそもそも試験前から不可能ということになります。

二月の勝者4巻のあらすじと感想:いろいろ煮込む → 16×16=256


今回、黒木が臨時で算数の授業を行いましたが、

15×15=225 いいこいいこふじこ

16×16=256 いろいろ煮込む

17×17=289 いいないいなにはく

0.625=5/8

0.75=6/8

0.875=7/8

という知っていると時間短縮できる内容の復習を行いました。

 私も中学1年のときに数学の担任に暗記するよう習いました。

その他にも、以下のような内容を暗記しました。覚えておくと何かと便利です。

√2=1.41421356 一夜一夜に人見頃

√3=1.7320508 人並みに奢れや

√5=2.2360679 富士山麓にオーム鳴く

小学生のうちは平方根と分母はその単元を勉強したらそのまますぐに丸暗記してしまうといいでしょう。

自分が賢くなったと錯覚させてくれる利点もあります。

私が学生時代に塾講師をやったとき、子どもたちの前で上記のような知恵を披露し、信頼感を高めるという裏技を発動したことがあります。

家庭でも使えますのでぜひ覚えておいてください。

また、子どもが知らないのを良いことに簡単な英会話を披露するのも良いでしょう。

そのときは出来るだけ英語っぽく巻き舌で発音すると更に効果が高まります。

子どもは「父ちゃん、すげえ!」と思うはずです。

さらに英語への関心を高めてくれるかも知れません。

周囲に出来る人がいるだけで自分も出来ると思うようになります。

例えばサッカーでは(中田・小野・中村・稲本・高原)がほぼ同年齢ですし、将棋では(羽生・森内・郷田・佐藤・丸山)がほぼ同年齢です。

出来る人の周囲にいる、というのは多大な影響を与えるものです。…だいぶ脱線しました。

さて、以下は4巻のあらすじです。

今回は教室で男の子同士の喧嘩が起こります。

理由は成績の良い子が悪い子に向かって「偏差値60以下の学校なんて学校じゃない、そんなとこ目指してる奴らなんてマジゴミ」と言ったことが原因でした。

しかし成績の良い子にもそんなことを言ってしまった理由がありました。原因は父親です。

父親が家庭で子どもに対して全く同じ言葉を発していたのです。

しかも成績が悪いと母親のせいにしていました。

子どもは母親が父親にいじめられないよう努力していたのです。

成績はひん曲がってしまいましたが。

その後、母親は父親に対し、もし子どもが偏差値の低い学校にしか受からなかったら人間以下だって言うのか、と言い返し、それを陰で聞いていた子どもが救われるというストーリーでした。

また、主人公の佐倉は黒木を風俗街で見かけます。

しかも黒木は男に絡まれ怪我を負ってしまいます。

佐倉と黒木の知り合いが協力し、なんとか謎の事務所に連れて行きます。

「ここは何か」と問う佐倉に対し、黒木の知り合いは「黒木はここで星を拾っては投げている」と答えます。

部屋の中には風俗で働く母親や子ども達がいて、勉強のプリント用紙も置いてあります。

黒木は佐倉に「出て行け、詮索するな、入ってきたらお前を許さない」と言い、佐倉は仕方なく帰ります。

もしかすると黒木はここで恵まれない子どもたちに勉強を教えているかも知れません。

黒木の謎が少しだけ解明した4巻でした。

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