出世するのに必要な能力の一つは【観察力】

スーパーではどこのレジに並びますか?

私は仕事帰りによく寄りますが、その時間帯はいつもレジが混雑していてうんざりします。8つのレジ全てに列ができています。

少しでも早くレジを済ませたいので、素早く3点ほど確認してからレジ待ちの列に並びます。

①まず左から一番目と四番目のレジ待ち人数をサッと確認します。店の構造上、その2つのレジはレジ待ち人数が少なく、回転が速いのです。

②並んでいる客のカゴの中身を確認します。量が多いと約2人分とみなします。カートで2個もカゴを入れている客がいたらその列は避けます。

③レジ打ちの速い店員が何人かいます。回転が速くなるので狙い目です。

以上を少しでも意識することで毎回1分は異なってきます。積み重ねると大きいです。

「You see, but you do not observe. (君は見ているが観察はしていない)

シャーロック・ホームズの有名な言葉です。

クラスメートの人間関係を即座に把握するには

中学ではクラスメートは同じ地域に住む生徒ばかりですが、高校では様々な地域から生徒が集まってきます。

「どこの中学出身?」「どの部活に入るの?」「趣味は何?」

同じ中学から進学した知り合いもいますが、大部分は他校から進学してきた生徒なので、どういう性格なのか分かりません。

そんな状況下で、入学した4月のうちに、クラスメートたちの性格や人間関係を完全に把握できるでしょうか?

もし把握できたら早期に良好な人間関係を築くことができ、高校生活を有利に過ごすことができます。

おかしなクラスメートとは初めから距離を置くことができます。好きな異性といちはやく近づけます。

以前に聞いた話です。

学校ではたいてい1年もしくは2年毎にクラス替えがあります。それまでは同じクラスメートで固定されています。しかし3学期が終わる頃になっても、同じクラスメートの名前を覚えていない生徒がいたそうです。

名前を覚えていない生徒はきっとその生徒に興味がなく、同じクラス内にいるだけの空気のような存在だったのでしょう。

一学年で200人以上もいるような高校の場合だと、3年間でその全ての生徒の名前と性格を完全に覚えるのは難しいと思います。

一方、会社だと同期以外の社員の名前や性格、能力まで覚えていた方が有利になります。仕事は一人でこなすものではありません。

私の友人で社員数が1万人以上の会社に勤めている人がいますが、そういう会社に勤めるというのは一体どういう感覚なんでしょう?きっと退職まで一度もすれ違わない人がいますよね。

観察力がある=出世しやすい

仕事において早くから出世していく社員を見てみると、みな観察力が優れていることに気付きます。

周囲の人間関係を素早く理解し、誰が社内のどの分野で力をもっているか的確に把握しています。

仕事は要点を捉え、他部署の上司の顔や名前も決して忘れません。忘れるどころか自分から積極的に覚えていきます。

当然若いうちから昇進には貪欲で、平均的な社員と比較すると昇進するための不文律をよく理解しています。

ちなみにもしあなたが若手ならば、常に目の前の仕事にだけ全意識を集中させることなく、ちょっと頭を上げて周囲を見回す時間を作ってください。

そしてどうすれば優秀な同僚のように仕事をこなせるのか、どうすれば組織の中で出世できるのか、少しでもいいので立ち止まって考えてみてください。

観察するには少しの余裕が必要です。

上の方まで出世している社員を見ると、仕事一辺倒ではなく余裕がある社員が多い気がします。

管理職になると仕事に追われて続けている状態は良くありません。それでは不足の事態に対応できません。心理的にも時間的にも余裕がある方が良い仕事ができます。

若いうちは仕事一辺倒で良いという人もいますが、私は若手であっても余裕を持って仕事をした方が視野も広がり良い結果が出せると思います。

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