時間が不足する場合はやらないことを増やす

最近「忙しいなあ」というのが口癖です。

ただし小声です。隣の席の同僚にも聞こえないほど小声です。

もし聞こえてしまったら「忙しいなら残業しろよ」「みんな忙しいんだよ」「だからあなたは平社員なんだよ」と突っ込まれそうです。

でも残業はしません。周囲にも「残業は基本しないんです」という態度をやんわりと伝え続け、自分の仕事が終わると早々に帰宅しています。

残業時間が増えると今度は家事・育児時間が減るからです。仕事と家庭を両立させるため、あまり時間の余裕が無い状態なのです。本当は何かあったときに対応できないのでよくなのですが。

また、残業ありきで考えると、どうしても最小の時間で仕事をこなすという意識が低下してしまいます。

そういうこともあって、残業はできる限り避けています。

子育て家庭は365日忙しい

共働きの子育て家庭は、以下の内容を毎日完璧にこなせるでしょうか。

①仕事 ②買い物 ③料理  ④子どもにご飯を食べさせる ⑤洗濯 ⑥食器洗い⑦子どもの勉強や翌日の荷物の確認など

もし夫婦二人とも残業をした場合、②以下の時間が間違いなく不足します。

残業しないとしても、仕事帰りに買い物に行き、料理を作り、食器を洗う、の3つの過程だけで一人が毎日1時間近くは取られます。

食事は大切なこととは言え、毎日夕食に1時間半かけるのは大きいです。

ちなみに友人の一人は家で夕食を作るのを止めたそうです。外食したりお弁当を買ってきたなら、料理を作り食器を洗う手間が省けます。忙しい場合はそれもアリかなと思いました。

これに加えて、掃除をする、ゴミを捨てる、保育園への送迎、風呂に入る、歯磨きさせるなどと追加していくと、時間が全く足りません。

例えば6時に仕事が終わるとします。40分かけて最寄り駅まで帰ってくると6時40分。妻はスーパーに寄って食材を買ってから料理を作り始めるとできあがりは7時40分。夫はその間に保育園へ子どもを迎えに行ってから帰宅。帰宅後は子どもの面倒を見つつ風呂や翌日の荷物の準備。遊びながら食べる子どもに食べさせ終わる頃には8時30分。夫は子どもと一緒に風呂に入り、妻はその間に食器を洗い、・・・

この状態では親がゆっくりテレビで映画を見るなどの自由な時間は作れません。どんなに効率的にこなしてもきっと不可能です。

私は平日の帰宅後は「自分の時間は0分でいい!」と強く思い込むことにしました。なまじっか時間を作ろうと思うと、時間が取れないとかえってストレスとなります。

おそらくたいていの子育て家庭は、何か「やらないこと」を決めています。

おかず一品は惣菜を買うとか、ネットスーパーで定期宅配してもらうとか、子どもの送迎は祖父母に任せているとかしているでしょう。

おそらく何でも全て完璧にこなそうとすると、まず母親が倒れてしまうのではないでしょうか。

特に料理を担当することが多い母親の負担は相当のものがあります。

子育てにおいては可能な限り「手を抜くこと」。これに限ります。子育て以前に親が倒れてしまっては元も子もありません。

子育ては長期戦なのです。数か月でおわるものではありません。

やりたいことがたくさんある

私の趣味の一つはテレビゲームです。ここ数年は毎年2~3本ずつプレイしています。

近年はゲーム機の性能が高いことから実写と見間違うばかりの映像です。ストーリーも素晴らしい物が多く、どれをやろうか悩みます。

ちなみに私が好きなジャンルのゲームは、クリアまで最低50時間はかかります。

そのため興味を持ったゲーム全てに手を出すわけにはいきません。全てやっていたら仕事以外の時間は全てゲームで埋め尽くされ、本当に家庭が崩壊します。

そのため、実際にプレイするのは年に2~3本。土日の昼間に2時間ずつという風に自分自身で明確に決めてしまっています。

浪人時はテレビゲームや映画にはまり勉強時間が不足しました。「ファイナルファンタジー7」は攻略本を買ってまで計画的にゲームを進めました。当時は記録もつけていました。確かそのゲームだけで130時間ほど費やしたはずです。

一方で肝心の受験勉強は浪人時も含め無計画のまま本番に望みました。浪人しても偏差値は上がるどころか下がりました。浪人すれば単純に一年分の勉強量が増えるので、100%偏差値が上がると思っていた私には想定外でした。これから浪人する人はご注意を。

ちなみに浪人時は時間が有り余るほどあります。「いや、だって受験生だろアンタ」と自分でツッコミを入れたくもなりますが、勉強しなければそれ以外の時間は大量にあるのです。ゲームでも何でも熱中できます。あの1年間は私の人生の中で最も目標を外れた一年だったと思います(笑)。

私は読書も好きです。

世にある小説はゲーム以上に存在します。一生かかっても読みたい本全てを読みきれません。

中学から大学までは毎日のように小説を読んでいました。今でも通勤の電車内で本を読んでいますが、さすがにペースはぐっと落ちました。

やはり本も家ではあまり読まず、一人になれる通勤時間をメインに読んでいます。

ちなみに大学の入学式では遅刻して保護者席に回された挙句、「赤と黒」を読んでいると学生ボランティアらしき人に注意されました。

時間が不足するときは何かを諦める

仕事やりたいことが幾つもあります。きっとそれは社会の役にも立つ内容だと思っています。

計画も立てています。しかしそれら全てを同時並行でこなすには時間が足りません。

「この人なら任せても大丈夫だろう」と思う同僚もいますが、現時点では忙しそうで協力依頼ができません。

なので、一つひとつ自分で進めていますが、このペースだと全てこなすのに1年はかかりそうです。本当は3か月ほどで終わらせ早く成果を確認したいです。

仕事も優先順位が低いものはやらないようにする

私の現在の仕事はルーチンワークが約30%、それ以外が約70%です。

以前はルーチンワークが約95%でしたが、徐々にメインをルーチンワーク以外の仕事に変更してもらいました。

ルーチンワークばかり行っていては新しい事業の準備ができません。非常に助かりました。進捗も数倍速くなりました。

可能であれば部署内で明確な役割分担をし、ルーチンワークを処理する人とそれ以外を行う人とで分けた方が効率的です。

それによりルーチンワークを繰り返す人がそれ以外の仕事のため中断されることが少なくなり、処理スピードが上がります。

私にとっては新しい事業を進めることが優先順位が高く、ルーティンワークは低いです。

そのため、今後もさらにルーティンワークを減らせるよう調整していきます。

「頑張って」仕事をこなすことには限界があるため、「やらない」ことを増やしていきます。

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