子どもたちが遊びながら募金する楽しい仕掛けがある募金箱

今回も募金しました。行く度に毎回100円以上募金しています。

世田谷に国立成育医療研究センターがあります。ここは医療と研究推進のために設立された場所です。我が家では子どもが近所のかかりつけ医から紹介され、手術レベルのときにお世話になりました。

国立成育医療センターにある二つの募金箱について

ここの1階、総合受付のそばに、二つの募金箱があります。息子はこの募金箱が大好きで、行くたびに

「おかねをくーだーさい」

と無邪気に硬貨をせがんできます。この二つの募金箱、大人の私から見てもなかなか興味深いものなのです。

一つ目の募金箱は、装置部分も含めると横に1メートル以上もあるでしょうか。硬貨を入れると、階段を落ちていくかのように斜め下に向かって転がっていき、最終的に箱に入るというものです。リズミカルにトン、トン、トン、トンと転がっていきます。息子は硬貨を入れると、移動する硬貨に合わせて自分も横に移動していき、箱に落ちるまでを眺めています。

二つ目の募金箱は、硬貨を入れると大きめのボウルの中を渦を巻くように中心に向かって少しずつ転がっていき、最後に中心に開いた穴に落ちるというものです。渦潮に吸い込まれていくようなイメージです。

硬貨投入から落ちるまで10秒以上かかります。見たところ重い硬貨ほど長く転がっているようで、1円玉より10円玉の方が穴に落ちるまで時間がかかりました。

子どもたちが遊びながら募金する楽しい仕掛けがある募金箱

その二つの募金箱は人気があり、頻繁に子どもたちが硬貨を入れて「遊んでいる」のを見かけます。

そうです。子どもたちは明らかに「遊んでいる」のです。息子は募金のことをよく理解していません。以前に一度説明しましたが、募金箱に落ちていく硬貨がどのように使われるのか、きっと覚えていないでしょう。

私も子どもの医療のために使われることは理解していても、具体的にどのような内容で使われるのかまでは分かりません。でもきっとそれでいいのだと思います。何かしら有効に活用されるに違いないという募金ならば、私はそれでいいのです。

募金箱のそばで付き添っている保護者たちも、寄付をしているという感覚ではなく、子どもを遊ばせているという感覚でしょう。

こういった募金箱の場合、単に「寄付をお願いします」という張り紙をした箱が置いてある場合と比べたら、集まる募金額は10倍以上違うのではないでしょうか。

また、病院という場所柄、自分の子どもと同じように病気で苦しんでいる子どもたちのため、というように目的が明確なことも、募金が集まりやすくなっているのではないかと思います。

例えば、空港内の医療施設のため、遊べる募金箱を設置する

2018年の訪日客が3000万人を超えました。6年前の840万人から驚異的な増加を続けています。

日本にやって来た観光客は最後には必ず帰国します。成田を始めとする国際空港には、旅の最後に財布の中に残った「円」を使ってしまおうと考える外国人がたくさんいます。

私もドルやユーロ以外の通貨で今後使うことはないなと思うと、帰りの空港でお菓子を購入したり、カフェで現地のビールを飲んだりしたものです。

そこで空港内にテレビゲームを置くのもいいと思います。硬貨の投入口には募金という文字を明示します。例えばプレイステーション4は8500万台以上も売れており、世界中で人気のあるソフトがあります。

以前にオランダのスキポール空港だったと思いますが、プレイステーション2が何台も通路に置いてありました。搭乗までの時間を潰すため、みなサッカーゲームを楽しんでいました。

プレイ料として募金分の値段を加算しても、そこで円を使い切ってしまおうと考えている人には全く問題ないでしょう。募金の目的は、空港内の医療施設費用のため、でどうでしょう。

多くの募金が集めるためには、特に以下の2点が必要と考えます。

1.寄付した人にもメリットがある。(これが特に重要)

2.寄付が確実に有効活用されると思える。

▼病院の差額ベッド代は支払う必要がある場合とない場合があります。

病院の差額ベッド代は必ず支払う必要があるのか