「二月の勝者」(中学受験マンガ)6巻のあらすじと感想:『指導力に差があるっていうよりもむしろ・・・運』

このマンガ、正直すぎます。

中学受験のマンガですが、塾の裏側について、ここまでの内容を描いてしまって大丈夫なのかと不安です。

特に今回の内容がまた凄い。

塾からクレームが来てないかしら、と心配になりました。

でも、それだけ信頼できる受験マンガだとも言えます。

合格実績が高くなるかどうかは・・・運?

さて、今回のストーリーですが、夏期合宿の最後の夜、生徒たちはみな疲れ果てて寝静まっています。

その中で、塾講師である主人公の佐倉が他校舎の先生に質問します。

「教室によって合格実績が違うのって、指導力に差があるからってことでしょうか?」

それに対しての他校の先生の回答が凄い。

「指導力に差があるっていうよりもむしろ・・・

「オリンピック選手育てたみたいなすごい指導ノウハウ持ってる陸上コーチが、どんな子でも必ず運動会のリレー選手にしてあげられると思う?」

「個人の能力に天井があるのは否定できないのよ」

ドカーン!という感じですね。

今回も衝撃的なセリフが出てきました!

これだから二月の勝者は読むのを止められません。

▼以前に書いた記事です。不得意な分野より得意な分野に集中した方が良いという内容です。

【効率化】足の遅い人がいくら努力しても速くはならない。みんな知っているのに、なぜ大人になっても不得意なことを努力するのか。

同じ条件でも人によって結果に差が出る

集団指導の塾では、同じクラスの生徒たちはみな同じ先生に指導されます。

例えば、算数なら加藤先生、国語は中村先生、理科は柱谷先生、社会は都並先生のように。

それにも関わらず、生徒たちの成績は差が開きます。

優秀な先生に指導されれば、みな偏差値が60を超えるわけではありません。

同じように、中学受験を乗り越えてきたA中学の生徒たちも、6年後の大学受験時には偏差値は30近く差が開いています。

みな同じ学校に通って、同じスピードで勉強を学んで、同じような雰囲気で過ごしているのにも関わらず、それだけ結果に差がつくのです。

いや、そもそも同じ小学校に通って同じ担任に習っていても勉強が出来る、出来ないに差がついていましたね。

図工もそうです。音楽もそうです。体育もそうです。

特に図工や体育、音楽は、持って生まれた才能について誰もが小さな頃から理解していたのではないでしょうか。

私のクラスにも小1とは思えない絵を描く友達がいたのを覚えています。

仕事でも同じ。部下が育つかは上司の力だけではない

新入社員はみな同じ入社試験をパスして入ってきます。

学生時代と異なり、点数としては現れないものの、仕事が出来る出来ないは明確に現れます。

上司がいくら優秀で、部下を手塩にかけて育てても、育たない部下はいます。

学校の勉強と同じで、数学が出来ない人は大人になっても出来ないのです。

私たち同期が知らないところで、上司たちが話していたのが目に浮かびます。

「うちの新入社員、仕事が出来ないんだ。私の指導不足のせいかな?」

「私たちの指導力に差があるっていうよりもむしろ・・・

こんな記事も書いています。

▼学業成績に関して、遺伝率は55%とのことです。

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▼見える化は最強の仕事術の一つです。

【仕組み】記憶力だけに頼るのは限界があるため、見える化によって効率的に仕事を進めていく。