予習と復習。大人になるともう聞かない言葉です。
しかし勉强だけではなく仕事にも当てはまります。仕事が優秀な人は必ず行っています。
私は勉强で予習をしたことはあまりありません。復習はしました。しましたが、1回すれば良いだろうぐらいにしか考えていませんでした。
何だか子どもの作文のようなひどい書き出しとなってしまいましたが、私が復習の大切さを本当に理解し始めたのはこの1~2年ほどです。
先日受けたメンタルヘルス・マネジメント検定試験(Ⅱ種)では過去問を5回繰り返し合格しました。
今でこそ「復習」は人生において絶対に覚えておくべき重要なことの一つだと理解しています。
エビングハウスの実験による復習の重要性:回数を重ねた方が効率的
学んだ事柄は復習せず時間が経過すると思い出せなくなっていきます。
受験のためにあれだけ勉強した歴史の年号は、今ではほとんど思い出せません。
征夷大将軍に就任した1192年ではなく、守護・地頭を設置する権限を得た1185年など複数あるそうです。
そのため、自分にとって重要な情報は何度も反復していく必要があります。
ドイツの心理学者であるエビングハウス(1850~1909年)の実験によると、復習を繰り返すごとに情報を忘れにくくなるそうです。
優秀な人は、学生時代から当たり前のように理解し実行してるものではないでしょうか。
まともに復習せず浪人時代を過ごし、記憶(成績)が低下
私は大学受験に失敗し1年浪人しました。
浪人時代というのはこれまでの勉強を復習するだけです。高校時代と同じように英文法を学び、微分積分を学び、漢文を学びますが全て復習です。月曜日から金曜日まで、朝8時半に予備校へ着き、現役生が来る前の夕方には帰宅します。
私は特に世界史の授業に関しては「すでに学んだ事柄だしなあ」といった冷めた気持ちでしたので、年間を通して授業に出たのは2回だけでした。何だか薄暗い教室で4月に授業を受けた記憶があるだけです。
唯一、年間を通して授業に出続けたのは英語ですが、その先生をとある本屋の小説コーナーで見かけ親近感が湧いたから、という理由だけでした。
復習の重要性を理解していない私にとって、浪人時代は有り余る時間があります。特に最初の全国模試では現役時代より5ぐらい高い偏差値が出ますが、私はそれが自分の実力だと勘違いし、すっかり安心してしまいました。
夏休みが始まる頃には、英語以外の教科に関してほとんど予備校に通わなくなり、代わって一人で楽しめる小説、映画、アニメ、テレビゲームにはまりました。
予備校に行く途中で道をそれて映画館で「もののけ姫」を見ました。「ファイナルファンタジー7」は観覧車イベントを見るために4周しました。秋からは週に3本ずつ映画を見ることを自分に課していました。小説は外国小説を中心に50冊以上読みました。そういえば大学の入学式は退屈で「赤と黒」を階段に座って読み出し、スタッフの大学生?に注意されました。
そんなわけで浪人したにも関わらず、最終的には現役時代から偏差値は5以上落ちました。なぜ浪人しているのに成績が落ちていくのか分かりませんでした。
そもそも復習が嫌いならば、仕組み作りから始める
ちょっと脱線しましたが、今の自分が当時の自分にアドバイスをするならば、以下の2点を強く勧めます。
1.テキストを絞り、復習を3回以上行う。
2.復習自体が嫌いならば、まずは復習する仕組み作りから始める。
2については、例えば問題集の各ページの端に勉強した日付を次々と書き加えていったり、毎日の勉強量を手帳に付けていくなどの様々な方法があると思います。自分が頑張ったことを【可視化】し、モチベーションを継続させるということです。
ちなみに私の息子は、ひらがな練習帳を2ページなぞると、小さな仮面ライダーシールを1枚もらえることになっています。
池谷裕二氏の「記憶力を強くする:講談社ブルーバックス」 によると、
「何か新しい知識や技法を身につけるためには、覚えたその日に六時間以上眠ることが欠かせない」
「一睡もせずに詰め込んだ記憶は、側頭葉に刻みこまれることなく数日のうちに消えてしまう」
そうです。睡眠も重要ということですね。
私の場合、幼いころから、布団に横たわると高確率で1分以内に眠れるという特技がありますので、この点なら心配ありません。
大学入試の思い出:
1.けっして風邪をひかないよう注意した。
2.センター試験終了後、校庭で友人とサッカーをした。
3.入試当日、降雪で電車が遅れたため焦って急行に飛び乗り、大学の最寄り駅を通過。
(試験開始時間が遅れたため、問題用紙を配付中に運よく教室に滑り込む)
。
▼会社では優れた仕事をしている先輩のやり方を真似ることが効率化への近道です。
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