二月の勝者2巻を読みました。中学受験の漫画です。
▼1巻のあらすじと感想はこちらです。父親の「経済力」と母親の「狂気」というキーワードが強烈でした。
「二月の勝者」(中学受験マンガ)1巻のあらすじと感想:合格できたのは父親の『経済力』母親の『狂気』
2巻の強烈なキーワードは、
「中学受験は『課金ゲーム』です」
受験はゲームなのかよ!って思いましたが、以下のシーンで納得しました。
二月の勝者2巻のあらすじと感想:中学受験は「課金ゲーム」です
受験生である6年生がいる家庭の話です。
父親は家でスマホゲームばかりしています。
母親は子どもに春期講習を受けさせようとするのですが、父親は値段が高いと文句を言うだけ。
子どもの面倒もまともに見ていません。
ゲームばかりで母親の話も上の空。
塾代より旅行費用を優先させようとします。
。
共働きで家事もこなし多忙な母親。
塾の面談後、ついに覚悟を決めます。
その日も父親はスマホゲームに夢中。
母親が話しかけても「ゲームの最中だから30分待て」と相手にしません。
ゲームに課金するなら子どもに課金しろ!
ついに母親が切れます。
「画面のキャラに課金してんじゃねーよ。
子どもに課金してクソ強いキャラに育てよーとして何が悪い。
と啖呵を切ります!
読んでいてしびれる瞬間です。
勉強をサポートできるのは塾の先生だけではない
中学受験では塾に通う(課金する)ことが必須と言えるでしょう。
しかし、塾で学んだことを効率よく復習しないと、そこからの伸びは期待できません。
家庭での効率的な学習も塾と同様に必要です。
1巻の記事でも紹介しましたが(専業主婦の方が子どもの学力が高いという調査結果)、
その家庭学習の環境をどう整えるかが、共働きの家庭では難しいです。
両親のうちどちらかが、夜に少しの時間でも子どもに寄り添って勉強をサポートできるかどうか。
そこまでの時間が確保できれば、子どもの学力はより伸びるでしょう。
2巻のあらすじ
さて、以下は主なあらすじです。(セリフの表現等は若干変えています)
私立中学の圧倒的な強み
●校長の黒木が塾の保護者会で言います。
「2020年から大学受験の仕組み
このプレテストを受けた公立高校2年生は、今の学
しかし私立学校は6年間の一貫教育でこの変革の準備をします。」
全ての学校がそうなのかは分かりませんが、私が通った私立学校では中学3年間の授業(英語・数学)を2年間で終えました。高校レベルの授業になるとさすがにペースは落ちましたが、それでも公立学校と比較すると学校側で自由にペース配分できるため、かなりの進度で授業が進んでいきます。高校受験対策も必要ありません。新しい大学受験にも時間を取って対応できるでしょう。
偏差値の平均値である50以上が取れないと、不安に思う保護者は多いと思います。
しかし50未満でも優秀なのです。
▼別の記事です。テストが10000点満点なら、子どもは勉強がもっと楽しくなるはずです。頑張った分だけ点数が上がるのを実感できるはず。
仕組み:テストを100点満点ではなく10000点満点に変えてみると、自分の努力がより可視化されて勉強する気が起きる。
●黒木は最もレベルの高いフェニックスという塾から桜花ゼミナールの校長として移ってきましたが、フェニックスに今でもいる先生に、
「相変わらず上位校にのみこだわった指導をして
と話しているシーンがあります。
何だかいつもの言動と違いますね。矛盾しているような。
普段は子どもの人生なんて一かけらも考えていないような発言を繰り返している黒木からは想像もつきません。
塾代は相当かかるので事前に確認を
●「塾の料金について、小学6年生は週3回1日4時間で月謝が410
小学6年生の1年間だけで授業料等が150万円もかかるというのは凄いですね。
中学受験に向けて、一般的に小学校3年生の3学期から入塾が始まります。
そこから考えると、合計で300万円弱はかかるのではないでしょうか。
まだ私立中学に入学する前の段階で、ですよ(-_-;)
●「仮に最終目的を大学に行くことを前提として話した場合、私立中学へ
とても高価な特急券ですね。
。
と、今回も強烈な黒木のセリフが続きました。
そして黒木がフェニックスでは優秀な講師であったのに、なぜ桜花ゼミナールへ移ってきたのか。
未だに謎のままです。
。
こんな記事も書いています。
▼3巻のあらすじと感想です。
二月の勝者3巻のあらすじと感想:手に入れたいのは「学歴」だけですか?
▼受け身ではなく、自ら進んで仕事を行う人は、好奇心がある人の方が多いですね。
好奇心がある人、好奇心がない人で人生は大きく差が開いていく
▼周囲の仕事も全て自分が当事者だったらと仮定して考え、対応力を磨きます。
対応力のレベルアップ「周囲の話や出来事に聞き耳を立て、自分の仕事と仮定して考える」
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