なぜコロナ禍で児童虐待が増えたのか

コロナ禍により、子どもへの虐待が増えているようです。

子どもが家にいる時間が増えたこと、両親も家にいる時間が増えたことが虐待件数が増えた要因のようです。

これまでは(小学校)勉強・お昼ご飯の提供、(学童クラブ)放課後の居場所や育成、(塾(通っている場合))中学受験、といったように、それぞれが役割分担をしていました。

しかし、小学校は分散登校、学童クラブや塾は一時閉鎖になっていました。それにより、小学校の代わりに家庭内で勉強を教え、昼ご飯を用意し、放課後は学童クラブの代わりに室内で有意義に過ごさせ、塾の代わりに受験勉強を教える必要が出てきました。

子どもが低学年であれば両親のどちらかは仕事にも行けません。祖父母に預けようにもコロナ感染の恐れがあり、容易には預けられません。 

児童虐待件数

警察庁のHPで調べてみると、令和元年の虐待の通告件数は98,222件でした。

平成16年は962件でしたので、子どもの数が減っている中でとてつもない増加傾向です。

(この「通告」という言葉がいまいち分かりにくいです。誰もが分かるインパクトのある言葉に変えてもらいたいです。)

虐待の程度にもよると思うのですが、検挙件数は1,972件でした。98,222件で割ると検挙率は2%です。

ほとんどが検挙まで至らない軽いものだったか、証拠不十分ということでしょう。

子どもの前での夫婦げんかも児童虐待となる

「虐待に軽い、重いがあるのか?」とも思うのですが、子どもの前で夫婦喧嘩をしても児童虐待の扱いとなります。これは42,569件もあります。

子どもの前での夫婦喧嘩は、子どもの精神に悪影響を与え、正常な発達を阻害するため児童虐待となります。

コロナ禍はワクチンが開発されないとまだまだ続くことになります。それはつまるところ、児童虐待件数の高止まりが継続することになります。

もし子どもを虐待しそうになってしまったら、まずは児童相談所などに相談してみてください。

189番で通じます。

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