転職したときや社内で部署異動したときの話です。
新しいメンバーに挨拶を済ませ、指定された机やロッカーに自分の荷物をしまい込み、
「さあ、仕事をするぞ!」
と勢い込んでみたものの、その直後、自分は今から何をしたら良いのかまだ分からないことに気付き、ひそかに生ぬるい冷や汗をかいて周囲の気配を伺ってしまうことってないでしょうか。
誰かが自分の横についてくれて、仕事を丁寧に一から教えてくれるのなら良いですが、実際はそこまで余裕がある社員はいないでしょう。
席に座ったあと、仮に半分放置されたような状態だとすると、いつまで経っても仕事を覚えられず、職場に貢献できない自分に居心地の悪さを感じます。
「この人本当に指導係? 自分のことばっかりで全然教える気ないじゃん!」
「マニュアルは!? え、誰も作ってないの!?」
こんなこと経験ありませんか?
職場で異動直後の社員を放置するというのは、
新しい仕事はどのように覚えていくべきか?
社会人一年生の頃を思い出してみます。 職場の上司がしばらく付いてくれて一から仕事を教えてくれたか、 または、OJTの名のもとにいきなり現場に放り込まれたかでしょう。
自ら進んで仕事を覚えていく姿勢が求められる
しかし転職や部署異動時は社会人一年生とは異なります。 仕事を早く習得できる方法を知っている、と思われています。
実際はそんなことありません。 平社員であろうと、課長であろうと、どんな社員であろうと、新しい仕事に面したときはゼロからのスタートです。
ただし、これまでの経験から、仕事の習得は早いはずだ、と思われているのです。
では、上司などからのレクチャーもなく、一人で放置された状態のとき、 どのように行動するのが良いでしょう?
①周囲の社員にどうすれば良いかしつこく聞く。
②周囲の社員の真似をする。
③周囲の社員のお手伝いを進んで行う。
④諦めて、まあそのうち出来るようになると待機。
この4つが考えられます。
まずは「①周囲の社員にどうすれば良いかしつこく聞く」
王道ですね。新しい仕事なので聞かなければ分からないことばかりです。
ただし、指導係の社員が決まっていない、または仕事があまりにも忙しい職場だと、聞かれる社員も自分の仕事を止めて教えるわけなので、抵抗を感じる人も多いと思います。
また、聞く方としても申し訳ないなという気持ちがあります。しかし教わる立場としては申し訳ないとばかり言ってられません。
遠慮ばかりしていてはいつまで経っても仕事を覚えられず、その状態で1か月も経ってしまったら、仕事ができない社員という烙印を押されることは間違いないでしょう。
「②周囲の社員の真似をする」
まず職場のどこに何があるのかを確認します。
どこのキャビネットにどんな書類がしまってあるのか、パソコン内のどのフォルダにどんなファイルがあるのか確認します。情報の在処を知っていると、一人でいるときでも、どんどん他の社員が行った、または行っている業務内容を確認したり調べたりして参考にできます。
どこに何があるのか確認するのと同時に、周囲の職員の仕事ぶりを観察し、電話応対や職員同士の会話に聞き耳を立てます。周囲の職員の仕事ぶりや電話対応などは、自分がこれから行う業務であるわけですから、十分に参考になります。
また、聞き耳を立てることで、職場の中で誰が優秀な社員か、どんな人間関係なのかも早い段階で理解できるはずです。
この内容については以下の記事でも書いています。
対応力のレベルアップ「周囲の話や出来事に聞き耳を立て、自分の仕事と仮定して考える」
「③周囲の社員のお手伝いを進んで行う」
上司に対して、社員が営業に行くときは付いて行っていいか、社員が契約するときに付いていっていいか、社員の事務処理の手伝いをさせてもらえないかといったことをお願いします。異動した直後であればあるほど許可される確率は上がり、
そこで下積みを繰り返すことで、他の社員がどのように実際の仕事
さらに間近で見せてもらった仕事の報告書作成などの“面倒くさい事務作業を手伝う”ことで、
さらにもし可能であれば、その下積みの期間を意図的に少し長めに取り、多くの仕事を学んだ方が、長い目で見たら自分にとってプラスになることが多いでしょう。そこまで時間的余裕があるか分かりませんが。
④諦めて、まあそのうち出来るようになると待機。
最悪のやり方です。いや、
最近のコメント