昇進試験、また落ちました。(6回目)給料も上がらなくなってきて、モチベーションはどうすれば保たれるのか

どうも。

40代平社員です。

先日昇進試験がありましたが、またしても不合格でした。

今回は万全を期し、論文は職場の上司、さらにその一つ上の上司、さらに文章を書くことを仕事の一部としている人にもチェックを受けました。

結果、見事に散りました(泣)。黄色く染まった銀杏の葉が私の周りをくるくると回転しながらアスファルトに落ちていきました。

しかも合格平均点までだいぶ差がありました。正直、もうどうやっても受からない気がします。

同期はみな10年程前に出世し、さらにそこから上にも出世していますので、私との差は広がるばかりです。

さすがにこの歳で平社員ですので、基本給はもうほとんど上がらなくなってきました。同期との給料差は100万以上あるでしょう。

私以上の年齢で平社員の人たちは昇進できないためか、仕事に対するモチベーションが低下しているように見えます。

いや、そもそもモチベーションが低いから平社員なのでしょうか。

とにかく、「こういう状況下でどうすればいいのか⁉」というのが今回の記事内容です。

ちなみに私は仕事の中の「楽しい部分」を探したり、業務成績が上位ということをモチベーションとして頑張っています。

業務成績が明らかに私より下だろうという社員が筆記試験に通り、私より先に出世していくのを見るのは、もちろん歯がゆいところもあります。

いや、別にそれでもいいのですが、上がったなら上がったなりの役割は果たして欲しいな、と思います。

ところで「楽しい部分」て何だ? あなたは何を言ってるんだ?と思われるでしょうが、それは後半に説明します。

以下、勝手な妄想劇です。

私「業務成績が良い人は筆記試験に関係なく昇進させてもらえないのでしょうか」

もう一人の私「業務成績が良い=上司としての能力がある、ではないからですね」

私「確かにそうですよねぇ」

もう一人の私「ただし、試験成績が良い=上司としての能力がある、という訳でもない」

私「では何のための筆記試験なんでしょう?」

もう一人の私「論文の点数の付け方は自由ですからねえ」

出世と給料アップによるモチベーション上昇

年齢が上がると仕事のモチベーションを保つのが難しくなります。悪い意味で仕事に慣れてきます。

では仕事のモチベーションを保つにはどうすれば良いでしょうか?

出世による仕事のコントロール

まず考えられるのは出世です。

平社員から係長へ、係長から課長へと出世していくことで、仕事の裁量が大きくなります。自分の考え方で進められるようになっていきます。

「自分で仕事をコントロールしたい!」と思っている人には、出世は大きなモチベーションとなるでしょう。

逆に「仕事のコントロールとかあまり興味ないけど、ただ仕事を頑張っていきたい」という人は出世してもモチベーションに変化がないかもしれません。

・上司の仕事の進め方に納得がいかない。

・自分なら上司よりも仕事を上手く回せる。

・受け身ではなく、自ら仕事を作りだしていきたい。

そう思っている人は出世した方が良いでしょう。

また、出世による見栄も大きな影響があります。四十代になっても平社員と、四十代で課長とでは、自尊心が大きく異なる人も多いでしょう。

「あの人、まだ平社員なんだね」

と陰で言われても平気な人(私も平気です)なら良いのですが、同期や他の職員と比較してしまうのが自然な気持ちでしょう。

私「見栄を求めての出世はアリですか?」

もう一人の私「見栄でも何でも動機は関係ない。アリじゃ。見栄のため頑張る人もいる」

私「もし見栄が動機で出世して、それで仕事ができなければ?」

もう一人の私「降格させれば良い」

私「降格?」

もう一人の私「どんなモチベーションで出世しても良い。ただし、出世したポジションに見合うだけの仕事を遂行するのは絶対ですよね。出世させるときにそこははっきりさせておいた方が良いです

私「なるほど」

給料アップによる自由度増加

次に給料アップも大きなモチベーションでしょう。

給料が上がることで家や車を購入したり、子供を私立中学校に進学させたり出来るようになります。

そこまでいかなくても、以前より家賃が2万円高い駅のそばに住めるようになる、スーパーで値段を気にせず食材を買えるようになるなど、給料が上がることの恩恵は大きいです。

極端な話ですが、もし月に1万円でも給料が上がれば、

「今日はマグロの刺身を食べたいな。赤身にしよう」から、

「今日はマグロの刺身を食べたいな。よし、中トロにしよう」

ぐらいはできるはずです。物にもよると思いますが、赤身と中トロは1パックだと400円と800円ぐらいの違いでしょうか。

私はかなり自由に仕事をやらせてもらえる立場にいますが、給料が低いことは気になっています。

他の会社のことはよく分かりませんが、平社員でも給料が上がり続ける人はいるでしょう。

また、特殊技能を持っている場合は、管理職として仕事をさせるよりも、現場の最前線で働いてもらう方が会社としては良い場合もあるでしょう。

2002年にノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんも、島津製作所のいち平社員として勤務していたことが話題になりました。

しかし現実問題、そんな際立った能力のない社員は、出世しないと給料は上がらなくなってきています。

特に平社員のままですと、四十代ともなれば昇給はほぼ停止していることが多いのではないでしょうか。

出世できない社員のモチベーション

では私のように出世できない社員がモチベーションを保つには、他にどのような方法があるでしょうか。

上司として仕事を自由にコントロールは出来ませんし、給料も上がりません。

どうせ自分はこれからも出世させてもらえないんだ」と考え始めた途端、仕事を適当にこなし始める社員が多くないでしょうか。

そりゃそうですよね。一生懸命仕事を頑張っても評価されなければやる気は起きません。

仕事が評価されないならば仕事は適当に済ませ、定時にさっさと帰ってユーチューバーとしての副業に励むかもしれません。

また、給料を増やそうと考え、日中は営業と見せかけて新橋駅前から愛宕神社の「出世の石段」には目もくれずに「狸穴坂」までウォーキングに励み、

「かつてこんな所に狸がいたとは驚きだなあ。そう考えると今ここにいる人間とは何だろなあ」とモンスターエナジー片手に坂を見下ろすなどし、意図的に仕事を遅らせて残業するかもしれません。

どちらも会社にとっては損害です。社員を出世させない会社はかえって損失を被るわけです。

 私「この際、全員出世させるのはどうでしょう?」

もう一人の私「能力がなくても?」

私「ただし、能力不足の社員ははあまり重要でないポジションに置くと」

もう一人の私「確かに形上の役職だけでもモチベーションアップにはなる。見栄ですね

私「あとは会社がそういった社員にも給料を出してくれるかどうかですが」

もう一人の私「ほんの僅かでも良いのではないか。例え1,000円でも給料が上がれば嬉しいものですよ」

上司が部下の仕事を褒めることもモチベーションアップになりますが、それとて一過性のもので長続きしないでしょう。

もしこれが転職は当たり前の企業や業種ならば、この会社での出世が見込めないと判断すればすぐに転職するでしょう。

優秀な社員ほど能力を評価してくれる他社に移るはずです。

しかし日本では転職はまだまだ一般的ではありません。一つの会社に長く勤め上げることが多いわけで、出世できず、なおかつ転職出来ない場合は、平社員のままその会社に留まることになります。

「日本の終身雇用はもう終わった」という声も聞かれます。仮に終わったにしろ、大多数の社員は転職が困難なため会社に留まる状況は未だに継続しています。

会社ライフを楽しみましょう、みんなで

出世もダメ、昇給もダメ、転職もダメとなると、後は会社に行きたくなるような理由、会社に行くことが楽しくなるような理由を無理やりでも個人個人が作り上げなくてはなりません。

「あんた、ここまで読ませといて最後に何を言い出すんだ(笑)」と思われるかもしれませんが、マジです。

「会社に行くことが楽しくなるような理由」だなんて、もし10年前に私の友人が真面目な顔して同じ言葉を発していたら、きっと私も笑っていたでしょう。

笑い過ぎてあごが外れていたか、笑い過ぎて腹痛を起こしていたか、「アニマル浜口」というあだ名を付けられていたでしょう。でも今は違います。

きっとこの考え方が正解のはずです。いや、それしかありません。他にモチベーションをアップさせる方法が見あたらないのです。

会社が出世できない社員にモチベーションアップの場を与えることができないならば、自分たちで創りだすしかないのです。

モチベーションアップの例

・社内で同じ趣味の人が集まるクラブを作って楽しむ。例えば、皇居ラン愛好会、フォートナイトクラブ、第四金曜スイーツ同好会など。趣味の繋がりは職場の繋がりよりも強固です。浜口京子です。

・職場の文房具等を自分のお気に入りで固める。ジェットストリームの三色+シャープペンを複数用意したり、他の人が持たない穴が開かないホチキス(なかなか便利)を使いこなしてみたりする。

会社から一律で支給される文房具より愛着が持てます。気持ちが良いです。私は蛍光ペンを好んで使うので七色を机に転がしています。毎日レインボーです。

手帳にこなした仕事を記入していき、毎日仕事帰りにそれを眺めて満足する。バーチカル手帳にちょっとした作業も含めて細かく記入していくと、一日の終わりにはほとんど書く隙間が無くなります。また、手帳を見直すことで、仕事はより効率的に進められるようになり、客観的に俯瞰して見ることができるようになります。

元マッキンゼーの大前研一氏も暇さえあれば手帳を読み返し効率化を図っているそうです。ちなみに手帳は机の上に広げっぱなしにし、常に目に入る状態にしておくと効率が上がります。ズバリ、見える化です。

手帳を持っていない人はぜひ購入してみてください。仕事に対する見方が格段に変わります。もちろんアプリ等でも構いません。100円ショップの手帳でも構いません。A3用紙にバーッと書き連ねても良いのかもしれません。要はスケジュール等を俯瞰して見えるものであれば良いのです。

というわけで、いくつか思いつくままに例を挙げてみましたが、どんなものでもいいと思います。自分が会社にいて少しでも楽しくなる、わくわくするような理由を「無理やりでも」作りましょう。

私のモチベーション維持について

ちなみに40代平社員の私は、あちこちの職場で様々な社員と雑談しています。

これも自分のモチベーションアップとなっています。先に断っておきますが雑談とは言ってもサボリではありません。

ちょっとした用があるときに電話ではなく実際に会いに行き、ついでにその社員が行っている仕事の話などを仕入れてきます。

それを繰り返していくと、そのうち組織を横断した提案ができるようになってきます。

余程忙しい人でない限り、「教えて」と話しかけられて嫌な気持ちになる人はいません。私だったら喜んで色々教えます。聞かれてもいないことまで教えてしまいます。

また、雑談することでその社員との親しみ感が増し、いざというときに助けてくれる率が上がります。これは重要です。自分の知識が無い分野で協力してもらえると、仕事の完成度やスピードが格段に上がります。

また、もう一つのモチベーションは、以前の記事にも書きましたが、職場のマニュアル作りです。非効率で無駄に時間を費やしている仕事を発見すると、「よしっ、効率化してやる!」とワクワクしてきます。

マニュアル作りは時間がかかりますが、完成すると作るために費やした時間以上の時間短縮や効率化が図られます。

誰も面倒でやらないので任せてもらえます。

また、自分にとっても大いに勉強になります。法的な裏付けやどこで時間のロスをしているのかが見えてきます。

おそらく私ほど社内でマニュアルを作成し、またマニュアルにより仕事時間を大幅に削減した社員はいないのではないかと勝手に自負しています。

特に残業時間削減は前年度比の数字がはっきり表れます。楽しいです。

以上、私の密かな自己満足とモチベーション維持方法でした。平社員でも十分会社ライフを楽しめると思いますので、これからも進んで実践していきます。


あ2

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